今から10年前、2008年11月9日。
1組の新郎新婦さんを担当させていただきました。
私自身は、プランナー人生駆け出しの1年目。
新入社員と知りながら、担当を任せていただいたよしはるさんとあゆみさん。
「結婚式の中で、タイムカプセルをやりたいです」
‘10年後のおふたりへ’向けて、ゲストにメッセージをもらいたい。
お互いに、手紙を書いておきたい。
そして、
―藤井さんは、10年後のご自身に、ぜひ書いてください―
そう言ってくれたおふたりは、結婚式当日、
そのタイムカプセルの鍵を、サプライズで私に預けていただきました。
あれから10年。2018年11月9日 待ちに待った日。
おふたりと再会を果たし、持ってきてくださった懐かしい写真と
思い出話に花が咲き、この10年での出来事や、近況報告。
たくさん笑って笑って・・・
いよいよタイムカプセルを開ける時。
ゲストに見守っていただきながら鍵を閉めたチャペルで、開けました。
たくさんのゲストからいただいた、10年後のおふたりへの手紙。
お互いへの手紙を見つけて、読むおふたり。
そして、その中から、‘10年前の私’から手紙を受け取りました。
カプセルの中から、それを見つけて、手に取った瞬間、
自然と涙があふれてきました。
「10年後の私へ」
―元気でやってますか?
思い描いていた自分になっているか分からないし、
道に迷っているかもしれないけれど、持ち前の笑顔と元気さだけは忘れずに―
内容が、若い(笑)!
10年前の、当時の心境と、10年後の私へのエールが書き込まれていました。
おふたりの担当をしていなかったら、
この手紙を書くことなってなかったし、10年後、
こんな気持ちで迎えられる日はありませんでした。
「ぜひ藤井さんにも」と言っていただいたおふたり。
本当は、おふたりの結婚式がもちろんメインのはずなのに、
自分の手紙を受け取って、泣いてしまった姿を見て、
一緒に泣いてくださったおふたり。
ウェディングプランナーという仕事は、‘結婚式まで’ではありません。
5年後、10年後、その先もずっと、
結婚式のことを思い出すと、あたたかい気持ちになったり、
幸せな気持ちになったり、ずっと色褪せないような1日を創ることが、
私たちの使命だと思っています。
改めて、そう感じさせてくれたおふたり。
10年間、おふたりがあたためてくれた、大切な宝物。
おふたりには、感謝しかありません。
ブログ担当:藤井なみ
愛知県名古屋市の結婚式場・ゲストハウス
ブルーレマン名古屋